職務経歴書を書かなければいけないのに、何から手をつければいいか分からない――。そんなときこそAIの出番です。ただし、AIに何でも任せればいいわけではありません。効果が出る頼み方は、「質問で引き出す」「実績を整理させる」「自己PRを磨かせる」の3つに絞られます。楽になりながら、書類選考も面接にも効果的な使い方を紹介します。
職務経歴書づくりでいちばんつらいのは、文章を書くことではなく、「書く材料が出てこない」ことです。AIが力を発揮するのは、まさにこの段階です。
白紙の画面とにらめっこする必要はありません。AIに「私に質問しながら、職務経歴書に必要な情報を整理してください」と入力してみましょう。担当業務や工夫した点、成果を順に聞いてくれるので、答えるだけで書く材料が集まります。自分でも忘れていた経験や強みに気づけるのも、大きな効果です。
回答には音声入力がおすすめです。文字を打つより速く、話すうちに記憶も引き出されます。多少雑な話し言葉でも、整理はAIがしてくれます。
思いつくまま挙げた業務や実績をAIに渡し、「時系列に、成果が伝わる形で整理してください」と頼みましょう。構成を考える手間がなくなり、経歴書の骨組みが短時間ででき上がります。
自己PRは、まず自分の言葉で書いてみてください。そのうえでAIに言い換え案を複数出してもらい、いちばんしっくりくる表現を選びます。大事なのは、ゼロから作らせることではなく、自分の言葉を土台に磨いてもらうことです。
全文をAIに書かせても、それらしい職務経歴書は作れます。しかし、書類が通ったあとの面接で経歴書について語るのは、生身の自分です。
筆者は2回の転職経験で、面接では職務経歴書に書いた内容そのものより、その背景や「この経歴なら○○も経験しているのでは?」と、書いていないことまで深掘りされる場面が多くありました。経歴書を自分で書き、表現の編集だけAIに頼んでいたので答えに詰まりませんでしたが、丸投げの経歴書でこの深掘りに応えるのは難しいはずです。
実感として、勝負は書類より面接です。筆者自身、書類は通っても面接で「合わない」と判断されることの方が多くありました。AIの質問に自分の言葉で答えた経験が、そのまま面接の準備になります。
AIに任せるのは、あくまで材料集めと表現の調整まで。書くのは自分自身です。職務経歴書は、ありのままの自分と企業のマッチングを確かめる道具だからです。まずは冒頭で紹介した質問プロンプトを、AIに投げかけてみてください。
白紙の画面を前にしたら、まずAIに質問させる。それだけで最初の一歩が変わります。